「片付けたくなる」のも心の防衛反応
【ブログ】Vol.82 あきの気ままに生きさせてッ!
「片付けられない」だけが、心のサインじゃない

「また今日も片付けられなかった…」
鏡の中の自分にため息をついたこと、ありませんか?
世の中では「片付けられない」ことが心のSOSとしてよく語られます。
でも実は、真逆のタイプもいます。
心が乱れるほど、片付けたくなる人です。
【私の体験談】
私自身がまさにそうでした。
仕事や家庭のことで頭がいっぱいになると、無性に手を動かしたくなり、疲れていても片付けの手が止められない。長男を出産した日、
退院してそのまま帰宅すると、その足で家中を掃除したこともあります。
終わった後は心がスッキリするけれど、体は確実にくたくた。
今ならわかります。あれは心の中のサインだったんだ、と。
「できない」も「しすぎる」も、根っこは同じ

私が本当に片付けられなかったのは、部屋ではなく自分の思考でした。
心の中がごちゃごちゃして向き合うのがつらいとき、代わりに体を動かして紛らわせていたんです。
心理学では、
欲求不満や不安、ストレスから心を守り、安定を保とうとする無意識の反応を
「適応機制」
その中でも、受け入れてもらえない欲求や感情を、
スポーツや家事、仕事など建設的な行動に向けるはたらきは防衛機制の
「昇華」
と呼ばれます。
片付けに没頭することも、まさにこの"昇華"のひとつ。
どちらも、心を守るための正常な反応

「片付けられない自分」も、
「片付けずにいられない自分」も、ダメなわけではありません。
心が今できる方法で自分を守ろうとしているだけ。
片付けられない時も、片付けに没頭してしまう時も
自分を責める代わりに、
「今、心が疲れているんだな」
と気づいてあげることが、いちばん最初のケアになります。
今日からできる小さなワーク
体が止まらないタイプの方は、片付けの手を止めて「今、何にモヤモヤしてる?」と自分に1分だけ聞いてみてください。
逆に体が動かないタイプの方は、タイマーを1分セットして、目の前のものをひとつだけ元の場所に戻すことから始めてみましょう。
部屋の状態は、心の状態を映す鏡のようなものです。
片付ける前に、まずは自分の心にそっと聞いてあげてください。
「今、私はどんな気持ちだろう?」今日はどんな小さな一歩から始めますか?♡
※1 無藤隆 他3名『新版 心理学』有斐閣、2020年7月20日
