実家の片づけで
ケンカになる本当の理由
Vol.98 あきの気ままに生きさせてッ!
「なんで捨てさせてくれないの?」

お盆休みや年末年始、久しぶりに帰った実家。
「これ、もう使わないよね?捨てようよ」
そう声をかけた瞬間、親の表情がこわばる。
気づけば言い合いになって、モヤモヤしたまま帰ってくる。
・・・あなたにそんな経験はありませんか?
ケンカの正体は、お互いの「不安」

親の側には
「思い出のある大事なモノを捨てられたら困る」という不安。
子どもの側には
「ものが多すぎて怪我が心配」
「結局、私が(遺品整理として)片づけることになるのは負担」
という不安。
どちらも相手を思う気持ちがあるのに、
不安同士がぶつかると、話はどうしても平行線になってしまいます。

2025年から2026年にかけて、私も、母と実家の片づけをしました。
「どうなりたいから片づけるのか」を、母と話し合うことでした。
ライフオーガナイズでは、片づけの前に、その人が大切にしたいこと(価値観)を見るけることから始めます。
「本当は、どんなことがしたかった?」
そんな問いかけをしながら話すうちに、母は「若いころは先生になりたかった」と話してくれました。
「母」という役割の奥にある、本当はなりたかった自分。
それを思い出すことは、人が動き出す大きな原動力になります。
そしてもうひとつ、寝たきりの父の古き良き友人を招いて、
和室や鳩小屋でお茶を飲みたいという願い。
そこには、父を立てて大切にしたいという母らしい思いがありました。
片づけの前に、親子の関係がある

人は、自分を見つめ、自分の情熱や愛、感謝に気づくと自然と動き出します。
その人の中にある「湧き出る宝物」を、親子で一緒に見つけること。
それが、不安を超えた一歩先の片づけにつながるのだと経験からも実感しています。
ただ、こうした話し合いができたのは、片づけのテクニックだけのおかげではありません。
私自身、何十年もかけて母との関係を少しずつ結び直してきたこと。
その時間があったからこそ、母は本音を話してくれたのだと思います。
実家の片づけで一番大切なのは、モノより先に、親子の関係改善の意識と感謝なのかもしれません。
今日からできる小さな一歩
次に親と話すとき、「これ捨てる?」ではなく、こう聞いてみてください。
「これから、どんなふうに暮らしたい?」
「誰と、どんな時間を過ごしたい?」
片づけの答えは、親の「ワクワク」の中にあります。
急がなくて大丈夫。
小さな会話から、一緒に始めてみませんか
