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実家の片づけで
ケンカになる本当の理由

Vol.98 あきの気ままに生きさせてッ!

「なんで捨てさせてくれないの?」

 

お盆休みや年末年始、久しぶりに帰った実家。


「これ、もう使わないよね?捨てようよ」


そう声をかけた瞬間、親の表情がこわばる。

気づけば言い合いになって、モヤモヤしたまま帰ってくる。


・・・あなたにそんな経験はありませんか?

ケンカの正体は、お互いの「不安」


親の側には


「思い出のある大事なモノを捨てられたら困る」という不安。


子どもの側には


「ものが多すぎて怪我が心配」

「結局、私が(遺品整理として)片づけることになるのは負担」


という不安。


どちらも相手を思う気持ちがあるのに、

不安同士がぶつかると、話はどうしても平行線になってしまいます。


ある民間の意識調査では、親世代・子世代ともに
「約7割〜8割が生前整理は必要」だと回答しています。
ですが、元気なうちに行動へ移せている人はわずか2割程度。
多くが先延ばしにした結果「死後の片付け(遺品整理)」になっているようです。

私が最初に話し合ったこと

2025年から2026年にかけて、私も、母と実家の片づけをしました。


きっかけは
老老介護をしながらの母を見ていて

「生活するのが精一杯で、片づけまで手が回らない現状」

そして

「つまづいて転んだとか、倒れて病院に運ばれたという知らせが増えた」
という事実。

そこで、最初にしたのは、モノを捨てることではありません。

「どうなりたいから片づけるのか」を、母と話し合うことでした。


ライフオーガナイズでは、片づけの前に、その人が大切にしたいこと(価値観)を見るけることから始めます。


結婚して家のために尽くし、30年の介護生活をしてきた母。

「本当は、どんなことがしたかった?」


そんな問いかけをしながら話すうちに、母は「若いころは先生になりたかった」と話してくれました。


これです。

「母」という役割の奥にある、本当はなりたかった自分。

今の自分という狭い枠を飛び出して解放した自分の情熱。

それを思い出すことは、人が動き出す大きな原動力になります。

「これだけ介護を続けてきたんだもの。伝えられることあるよ」
そう声がけをしました。母は思ってもいなかった受け答えに嬉しそうでした。

そしてもうひとつ、寝たきりの父の古き良き友人を招いて、

和室や鳩小屋でお茶を飲みたいという願い。

そこには、父を立てて大切にしたいという母らしい思いがありました。


「それいいじゃない!やってみようよ!」

想像できますか?「否定されるものだ」という無意識の前提。
それを肯定してもらえた瞬間の嬉しさ。

私は親の尊重・そして感謝こそが実家の片づけが進むキーポイントになると思います。

片づけの前に、親子の関係がある


 

 

人は、自分を見つめ、自分の情熱や愛、感謝に気づくと自然と動き出します。


その人の中にある「湧き出る宝物」を、親子で一緒に見つけること。

それが、不安を超えた一歩先の片づけにつながるのだと経験からも実感しています。


ただ、こうした話し合いができたのは、片づけのテクニックだけのおかげではありません。


私自身、何十年もかけて母との関係を少しずつ結び直してきたこと。

その時間があったからこそ、母は本音を話してくれたのだと思います。

実家の片づけで一番大切なのは、モノより先に、親子の関係改善の意識と感謝なのかもしれません。


今日からできる小さな一歩


次に親と話すとき、「これ捨てる?」ではなく、こう聞いてみてください。


「これから、どんなふうに暮らしたい?」



「誰と、どんな時間を過ごしたい?」


 

片づけの答えは、親の「ワクワク」の中にあります。


急がなくて大丈夫。

小さな会話から、一緒に始めてみませんか

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